人間は環境の動物といわれるように、その心理は環境によって大きく左右されます。ドライバーの心理も、当然のことながら環境に支配され、激しく変化します。事故を起こすのも、その源をたどれば、そのときのドライバーの心の中に要因があるといっていいでしょう。ところが、心理というのは実にやっかいなもの。理想的な心理状態を保つのは大変にむずかしいものです。しかし、心理状態を可能なかぎり理想に近づけるよう努力し、事故や危険から逃れるように努力することは、ドライバーだけでなく人間すべてに課せられた仕事です。
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安全運転に必要な心理とはどのようなものかを考えてみましょう。よく、人間ほど理性の働く動物はいないといいますが、ときとして本能的な行動をとります。倒れそうなくらいに腹が減っていると、平静では食べられないようなものにも手を出したりするのがその好例。ドライバーにかぎっていえば、仕事や生活面でイヤなことがありムシャクシャしているときや、空腹でたまらないときには、アクセル全開ですっ飛ばすこともありえます。これは本能のおもむくままの行動です。本能的行動とは、人間を取り巻く環境と密接な関係があって、人間であればだれでもがそういった行動をとる可能性を秘めています。